次回キリ番リクエスト30000!! 更新報告:12月15日 朧月の契り 第2章14 日記 を更新。
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■■■リリカル・クロニクル =世界の終わりに悪魔と竜は戯れる= 第1章 07
2010/03/08 Monリリカル・クロニクル
 夜の駅。佐山はそこで出発の時を待っていた。長いプラットホームの中継基地。2番と3番ホームの間で立って、空を見上げている。頭の上にはいつも居るはずのペットとも言えるべき獏がいない。
 獏。それは7th-Gに生息する生物で、人の夢を喰らって生きる生物。特殊能力として他者に過去を見せる事が出来るのが獏である。その特殊能力故に、全竜交渉という過去の戦争の後始末を付けるためには最適だとも言える。
 しかし、あれはUCATに全竜交渉部隊の交渉役だった為に預けられたような物だ。全竜交渉部隊が解散した以上、獏はここにはいないのが普通だ。それを少し寂しく思う。出会いはどうあれ、いつも共に居たペットであったからだ。獏の重みを感じられないのが少しばかりやはり寂しかった。
 これから佐山は両親の手がかりを追う為、衣笠天恭という男の足取りを追う事にしている。そして、新庄もまた、両親の手がかりを探しに境へと行く。つまりそれは一時的にとはいえ、彼女と別れると言う事だ。佐山にとってそれは辛い事だ。そのため彼女に対して色々とやましい思いが湧いたのだが我慢する事にした。


 ――今回は我慢する。次は知らん。


 その誓いを強く、心の中で呟き直し、決意を固める。我慢する。溜めよう、と。そんな不純な事を考えていると佐山の携帯が振動した。佐山は携帯を手に取り開く。電話だ。携帯から表示された名前を確認すると、そこには「大城」の名が記されていた。
 佐山は電話ボタンを押して、携帯を耳に当てる。


「もしもし、御老体かね?」
『そうじゃよ御言君。今、高町君と話がついてな』
「…どうだった?」
『お世話になりました、と、言っておったよ』


 そうか、と佐山は頷いて、そして唇を緩めて笑みを作った。あぁ、彼女もまた、歩き出した。自分の道を。行くべき道を。それを好ましく思う。全てのキッカケは彼女からだった。そんな彼女もまた歩き出す。その先には何があるのだろうか? 彼女の行く先にはどんな答えが待っているのだろうか。
 自分と似ていると、佐山はなのはを見てそう思っていた。故に佐山は思う。彼女はどのような答えを出すのだろう、と。それは近しい故に感じる共感を求めているのだろうか。それとも自分では出せぬ答えを出してきてくれるという期待なのだろうか。
 彼女に求める感情はよくわからない。ただ、1つ思うのは、彼女の行く末を見てみたい、と、そう思う。


『では、儂はこれで。気をつけてな』
「あぁ、御老体もな」


 そう言って別れの挨拶を済まし、佐山は携帯を耳から離して通話を着る。画面が待ち受け画面に戻る。そこには新庄の水着姿が移っている。うむ、とその画像を確認してから携帯を閉じる。
 そこに丁度良く、新庄がやってきた。その手には缶コーヒーが握られている。2つある事からどうやらもう一つは自分の為の物のようだ。それをありがたい、と佐山は思う。自然と表情が緩むのを感じていた。


「佐山君。誰から?」
「あぁ、御老体からだよ。…高町君は故郷に帰るそうだ」
「そう、なんだ」


 なのはの話をすると、新庄は少し顔を曇らせた。少し顔を俯かせ、どこか沈んだ様子であった。それに佐山は少し頭を傾げる。少し様子がおかしい、と。


「どうかしたのかね? 新庄君」
「え? あ、いや…ちょっと、ね」
「私には話せないかね?」


 佐山の問いかけに新庄は少し沈黙する。視線が泳ぎ、どうするかを迷っているかのようにも見える。それから少ししてから新庄は息を吐いて、それから佐山へと向き直る。


「えと、ね。なのはちゃんが少し羨ましくて…」
「羨ましい?」
「だって、佐山君の考えを一番わかってるみたいだから…」


 だから少し悔しい、と新庄は言った。新庄はなのはが羨ましい、と思っていた。今回の件のキッカケは全て、あの少女から始まったのだ。そして、佐山はなのはを気にしている。それはどういう感情なのか、新庄はわからない。それでも、少し嫌だ、と感じてしまう自分がいた。
 小学生に嫉妬をしている。そう思うと結構ショックである。思わず落ち込んでしまうのも無理は無いのかもしれない。それほどまでに佐山となのはは通じ合っているように見える。


「わかっている、か…。そうだね、彼女は私に似ているからね」
「え!?」
「…何をそんなに驚くのかね?」
「え、ちょっと、佐山君、それは笑えない冗談だよ? なのはちゃんに失礼だよ?」
「どういう意味で言っているのか詳しく説明を求めたいが、どうかね?」


 新庄は割と本気で驚いた。一体何を言っているんだろう、と言わんばかりに。佐山はそれに細目に笑みを浮かべた状態で新庄に問いかける。それに新庄はえーと、と呟いてから。


「だって、なのはちゃん常識人だし、良い子だし…」
「新庄君。私も常識人で善良な人間だと思っている」
「思ってるだけでしょっ! …そんなに似てる? どこが似てるの?」


 佐山がどうしてなのはを似ていると言うのが、新庄には少し気になった。それ故の問いかけ。それに佐山は、ふむ、と呟いてから。


「どこが、と言われても、どこなのだろうかね?」
「は?」
「敢えて言わせて貰うならば勘、という奴だろうか? 彼女は私に似ている、と。そう感じたのだよ」
「……そうかなぁ?」


 よくわからない、と言った感じで新庄は呟く。どうやってもなのはと佐山が結びつかない。彼は一体何を以て自分となのはが似ている、というのだろうか?
 わからないなぁ、と新庄は思い、溜息を吐いた。もしなのはに会えたら問いかけてみようか。そう思い、ふと時計を確認した。時計はもうすぐ電車が来る時間だ。


「もう少しで電車来ちゃうね」
「そうだね。新庄君」
「僕は市役所の方を回れば大丈夫だと思うけど、佐山君は大丈夫? 山奥に行くんでしょう?」
「踏み込んだ所では無い為、土地勘は無いが…8号君が調べてくれた資料がある。問題は無いように心がけるよ」
「…狭心症の方も大丈夫?」


 新庄が心配しているのは彼が抱える病の事だ。両親の事を聞く度に、ストレスによって心臓が圧迫される。それを新庄は心配している。彼は一人で両親の事を調べに行くのだから。
 それに佐山はフッ、と笑って新庄の肩に手を置いた。


「大丈夫だとも。新庄君がいなくなれば私は新庄君のいない時の私に戻る。それだけだ。それに新庄君との思い出は私の胸の中にある。それはとても幸運な事だ。だから私は大丈夫だ」
「…時折佐山君ってサラリと恥ずかしい台詞言うよね」


 新庄が若干頬を赤く染めて呟いた。それに佐山は口を笑みの形に変える。あぁ、やはり彼女は愛おしい、と佐山は思う。目の前の彼女と出会えた事が、私の人生において最も幸福なのだろうと。


「佐山君」


 もうすぐ電車が来る。新庄はそれを確認した。もうすぐで新庄は佐山と離れ、両親を追う。そして佐山も両親の軌跡を追って行く。彼は大丈夫だと言う。心配じゃないと言えば嘘になる。それでも、信じよう。きっと彼なら大丈夫だ、と。それを確認した。ならば、あと、もう1つだけ、と心の中で呟いて新庄は佐山を見つめる。


「全竜交渉部隊が解散しようとしている理由。それの答えは、皆、ちゃんと見つけられるよね?」
「どうだろうね。それは…私にもわからない。ただ言えるのは…答えを見いだせぬ者は全竜交渉部隊から外れて貰う。それだけだ」
「再結成…でしょ。やっぱり。佐山君が望んでるのは」


 新庄の問いに答えは返ってこない。だが、その沈黙が肯定だと言っているように新庄は思えた。何故彼は再結成を望んだのだろうか。彼が解散にこだわる理由。解散する理由。それは、どれだけ大切な物なのだろうか。答えを知らぬ新庄にはわからない。


(わかるとすれば…)


 脳裏に浮かぶのは高町なのはの顔だった。恐らく、全てのキッカケは彼女だ。彼女から始まり、そして今に至る。彼女もまた、一人旅立つようだ。そこで彼女がどのような答えを出すのか、新庄はわからない。もしかしたらもう二度と会わないかもしれない少女。だが、きっと忘れられないだろう少女。


「この続きは戻ってからにしよう、新庄君」


 考え込んでいた思考を遮るように佐山がそう言った。それに新庄が頷きを返して同意を示す。それに佐山は満足そうに頷いて。


「我慢していた方が盛り上がるからね。さて新庄君」
「ちょっと今聞き捨てならないような言葉が聞こえたけどスルーするね。で、何?」
「あぁ、私は君に1つ、過去を預けたいと思っている」


 そう言って佐山が取り出したのは封筒だ。新庄はそれに少し戸惑ったように封筒に手を伸ばし、受け取る。それから、佐山の顔と封筒を何度か交互に見直した後に、口を開く。


「過去って…」
「もし、君が大阪で答えを見つけられた時、これを見て欲しい。私も謎に思っている、ある人物の事についてだ」
「…それって、佐山君の過去に関連する人だよね?」


 それに佐山は頷き、返答を返す。それを聞いてから新庄は封筒を見つめる。暫し見つめてから、新庄はそれを大事そうに両手で包むように持ち、顔を上げて佐山を見つめる。


「Tes.」


 了承、という意味で言葉を返す。それに佐山がもう一度頷く。電車が近づいてくる音が聞こえる。それに、本当に最後、と思いながら新庄は口を開く。


「佐山君。約束して…ちゃんと帰ってきて、僕に会いに来るって」
「…約束するまでもない。当然の事じゃないか」
「ありがとう。…昔ね、ちょっと、あったから。迎えが来るって、言われて、ずっと待ってて、でも、来なくて…」


 不安がある。あぁ、自分は弱い。彼に何の心配もなく行って欲しかった。だけど、だけど傍に居て欲しい彼と離れてしまう。そう思えば思う程、心は脆く、弱くなっていく。だけど受け止めてくれる彼が愛しくて、嬉しくて新庄は微笑んだ。


「約束だよ」
「Tes.勿論だとも、新庄君」


 佐山は新庄の念を押すかのような言葉に笑みを浮かべて返す。そして到着した電車の方に向けて肩を押してくれる。その仕草が、新庄にはこう言っているように聞こえた。
 「行ってこい」と。それに後押しするかのように、新庄は歩き出す。そして二人は別れた。それぞれの両親の足跡を追う為に。
 これから待ち受ける物を彼等は知らない。だが、それでも、彼等は前へと進んでいく。それを知る為に。求める為に。




    ●





 ある街がある。夜の闇に包まれ、街には電灯が灯る。その街は「海鳴市」という。
 その夜の街で立ち止まり、空を見上げる一人の少女がいた。その少女の名は、高町なのは。少し口を開き、唖然としているようにも見える様子で、ただ空を見上げている。
 たった二週間ほどしか離れていなかった故郷。だが、酷く懐かしくて、胸が温かくなった。それに思わず笑みを零した。鞄を背負い直して、なのはは歩き出した。街行く人々に紛れ込みながら海鳴の街を歩いていく。
 季節はもうすぐ冬だ。少し肌寒い。それでもその肌寒さもなのはが産まれてから今まで過ごしてきた物だった。帰って来たんだな、とまたぼんやりとしかける。そこで躓き、転びかける。なんとか踏みとどまりはしたが、危ない、と頭を振ってなのはは息を吐く。


「うぅー」


 やはりなんだか落ち着かない。いや、落ち着くのだが、落ち着かない。何なのだろう、この矛盾した気持ちは。心は酷く安らいでいるのに、気はそわそわして落ち着かない。リラックス出来そうなのだが、逆にし過ぎて集中が欠けるのかもしれない、となのはは思い思わず苦笑した。
 そういえば最初に帰ってきた時は怪我をした時だ。あの時は何もかもが嫌で、心を閉ざしていた。だから、帰ってきたという実感が無かったのかもしれない。


(それだったら仕様がないかな)


 今はもう心を閉ざすという事は無い。それにここに帰って来たのには理由がある。向き合う。その為だ。自分は過ちを犯した。その時に悲しませ、失いかけ、それから目を逸らし逃げ出した人達ともう一度向き合う為に。
 まずは家に帰る。御神家について聞きたい事がある。父の祖父について聞きたい事がある。話したい事がいっぱいある。


「…あ」


 考え事をしながら歩いていた為だろうか。それとも、自然と足が速く動いていたのだろうか。もうすぐ目の前には我が家があった。思わず、立ちすくむ。なのはは息が詰まったように息を呑んだ。
 あそこには家族がいる。父が、母が、兄が、姉が…自分が悲しませてしまった、大事な家族がいる。今、悲しませている家族がいる。そう考えるとなのはの足が思わず竦んでしまう。


「…もう、止まってる場合じゃないでしょ」


 ふぅ、と溜息と共に言葉吐く。それは自分に対しての呆れの言葉。自分の勘違いに気づいて、もう逃げないと決めた。向き合うと決めた。だからここで立ち止まる必要など無いんだ。
 いつものように歩き出し、その歩はどんどんと早くなっていく。それすらももどかしくなったかのようになのはは走り出す。家の距離がどんどんと近づいてくる。それに連れて、息が荒くなっていく。
 それでもなのはは走る。走って、そして家の玄関の前に立った。家の方を見る。そこには灯りが灯っていた。今、何を思って、何をしているのだろうか。
 泣いていたらどうしよう、と思う。だが、すぐに考えても仕様がない、と頭を振る。大きく息を吸い込み、そして吐き出す。震える手を伸ばし、呼び鈴に手を伸ばす。
 ぴんぽーん、と呼び鈴の音が響いた。すると、奧の方から声が聞こえた。


「はーい」


 お母さん。思わずなのはは呟いた。玄関から一歩下がり、玄関が開くのを待つ。ガラス越しに影が見えた。その影が次第に大きくなり、そして扉に手をかけて開いた。


「はい、どちら様です、か…」


 最初に出たのは笑顔の母、桃子だった。だがその頬は少し痩せたように見えた。目元には隈が出来たやつれた様子の母を見てなのはは逃げ出したくなった。それでも母を見据えるように視線を向け続けた。笑顔の母の顔が、どんどんと驚きの色へと染まって行くのがよくわかる。


「な、のは…?」


 名前が震える声で呼ばれた。もう見てられなかった。胸が苦しくて、今すぐにでも叫んで逃げてしまいたかった。こんな風に母を追い詰めたのは自分なんだ、と思うと自分自身が疎ましくてしようがなくなってくる。
 だが、それでももう逃げないと決めた。だからなのはは母を見据えたまま動かない。大きく息を吐き出し、ゆっくりと、確実に笑みを浮かべられるように。ようやくできあがった笑みの顔を母に見せるように上げて。


「…ただいま。お母さん」
「っ……な、のはぁっ!!」


 強く名前を呼ばれたと思ったら母が自分を抱きしめていた。母は泣いていた。何度も自分の名前を呼びながら強く自分を抱きしめている。外気に晒され、冷えた身体に母の体温は温かく、心地よくて身を委ねた。
 その背に両手を回し、母の背を撫でる。そして肩口に顔を埋めるように寄りかかる。震える母の背を撫でながら、なのはは声を絞り出すように出した。


「心配かけて…ごめんなさい」


 声が少し震えた。痛かった。悲しかった。申し訳なかった。心地よい暖かさに抱かれながらなのはは自分を責めた。母に心配をかけた。母を苦しめた。それがただ痛くて、悲しくて、申し訳なくて、母の背に回した手に力を込めた。
 母は何も言わず、いや何も言えずにただ自分を抱きしめているようだ。なのはは母に強く抱かれる度に胸が苦しくなったが、泣かないと決めた。もう心配はかけたくなかったし、それにもう己は十分過ぎる程泣いた。だから良いのだ、と。


「なのはっ!?」
「なのは帰ってきたの!?」


 ふと母の背の方から声が聞こえた。それは、兄の恭也と姉の美由希の声だ。それを聞いた母がなのはを離す。そしてなのはの後ろに回り、その両肩を掴んで押すようにして玄関の方へと上がらせる。
 玄関に上がったなのはの姿を見た二人は驚き、そして恭也は安堵したように息を吐き出し身体から力を抜いたように壁に手をつく。、美由希はなのはの方へと駆け寄って掻き抱くようになのはを抱きしめた。


「この、バカなのはぁっ!! 心配、かけてもぅ…!!」
「ごめん…お姉ちゃん…」
「ごめんじゃないよぉ…もぅ、ホント、バカなのは…!!」


 嗚咽を抑えようとするも嗚咽は収まらず、なのはを掻き抱いたまま美由希は泣いた。その姉を落ち着かせるように背を撫で、あやすように背を叩く。そうしながらもこちらに視線を向けてくる恭也になのはは視線を向ける。


「お兄ちゃんも、ごめんね」
「…いや…」


 恭也は髪を掻き上げるように片手を上げて上を向いた。その瞳には若干の涙が溜まっていたのをなのはは見た。口元には安堵した時の笑みが残され、泣かまい、としている様子が見えた。
 そして…恭也の後ろ。そこに、一人の男が立つ。それを見て、なのはは一瞬身を震わせた。恭也の後ろに立ったのは、士郎だった。
 士郎は無表情のまま、なのはへと歩み寄ってくる。一瞬美由希が何か言おうとするかのように口を開くが、察したなのはが美由希を止める。恭也は何も言わず、自分の横を通り過ぎていく父の背中を見る。桃子はただ事の成り行きを見つめている。
 そして士郎がなのはの前に立ち、そのなのはに手を伸ばした。なのはは一瞬目を閉じる。ぶたれる、と思ったからだ。心配をかけた分、それは仕様がない事だと思い、受け入れるつもりだった。だが、いざ叩かれるとなると反射して目を閉じてしまった。
 だが、次に感じたのは、待っていた衝撃ではなく、頭を撫でる大きな掌の感触。


「――良く帰ってきたな、なのは」
「え…?」


 若干、呆然としながらもなのはは目を開けた。目に映ったのは、泣き笑いのような顔を浮かべた父の姿があって。


「おかえり、なのは」


 ただ優しい音声でなのはを迎える。それになのはの泣かないと思った決意は脆く崩れ去った。胸が温かいものに満たされて涙を堪える事なんて出来なかった。くしゃり、と顔を歪ませて、なのはは士郎を大きな声で呼びながら抱きつき、声を抑えながら泣いた。そして声が震えないようになのはは告げる。


 ――ただいま。


 たった、ただその一言を。様々な思いを込めて、ようやくなのはは高町家へと帰宅したのであった。


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