次回キリ番リクエスト30000!! 更新報告:12月15日 朧月の契り 第2章14 日記 を更新。
■■■スポンサーサイト
--/--/-- --スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
■■■リリカル・クロニクル =世界の終わりに悪魔と竜は戯れる= 序章 05
2010/03/08 Monリリカル・クロニクル
 なのはが何を言ったのか、一瞬、佐山も新庄も理解する事が出来なかった。ようやくなのはの言葉の意味を理解した2人だが、先に行動を起こしたのは新庄だった。


「な、何を言ってるのっ!? なのはちゃんっ!?」


 なのはの言葉を聞いて新庄は声を荒らげて立ち上がった。なのはを真っ直ぐと見て、顔を驚きの色に染めている。対してその隣に座っている佐山は冷静な様子のまま、なのはに視線を向けていた。
 そして佐山は問う。なのはの真意を伺う為に。

「UCATに入りたい、というのは…それは、自らも概念戦争に参加すると、そう言いたいのかね? 高町君」
「…はい」
「っ!? 自分が何を言っているかわかってる!? 遊びじゃないんだよっ!? もしかしたら死ぬかもしれない! 誰かを殺すかもしれない! そんな場所に君は入るって、そういうの!?」


 新庄が改めて座り直し、なのはを真っ直ぐに見つめながらなのはに言う。なのはは一瞬身を震わせたが、ゆっくりと静かに頷く。なのはの頷きに言葉を失ったかのように、新庄が口を開けたままなのはを見つめる。
 そこにはありありと信じられない、という思いが溢れている。その新庄の様子に一拍の間を置いた後、佐山は再び問いかけを投げかける。


「問うて良いかね? 何が君をそこまでさせるのかを」
「佐山さん…」
「世界が滅ぶかもしれない、と聞いて落ち着かない、だから動きたい、自分に何か出来るかもしれない。そう思っているならば…君を戦場に出すわけにはいかない。子供染みた正義感では何も救えない。ハッキリ言おう。君はただの…足手まといだ」


 ハッキリと佐山は否定の言葉をなのはに告げる。なのははそれを聞いて、ギュッ、と拳を握る。新庄が不安げになのはを見ている。佐山もまたなのはを見つめている。
 しばらくの間、沈黙の時間が流れる。なのはも、佐山も、新庄も、誰も一言も話さない。その沈黙を打ち破るように、なのはは閉じていた口を開いた。


「…私は…」
「私は、何かね? 君は何故戦いたがる?」
「私は、止まれないんです…」
「…止まれない?」


 新庄はなのはの呟きの意味がわからず、もう一度同じ言葉を繰り返す事で問いかける。新庄からの問いかけになのははゆっくりと顔を上げた。そして、二人を見つめた後、息を吸ってから瞳を閉じる。それはまるで自らを落ち着かせるかのように思える。
 そしてなのはの口から飛び出てきたのは…佐山も新庄も予想しなかった事実だった。


「私は…佐山さん達と出会う前に…異世界の存在を知っていました」
「え!?」
「…どういう事かね? 君は概念戦争については一切知らなかったのだろう?」


 新庄があからさまに驚きの声を挙げ、佐山がやや眉を寄せながら問いかける。佐山からの問いかけになのははゆっくりと頷いた。閉じていた瞳を開き、前をむき直してからなのはは説明を続けた。


「嘘をついていたわけじゃありません。確かに概念戦争の事はまったく知りませんでした。10あるGの存在なんて知らなかった…。だけどその他の異世界と私は関わっていたんです」
「10のG以外の…異世界?」
「ミッドチルダと呼ばれる異世界でした」
「ミッドチルダ?」


 なのはは新庄の呟きに答えるように頷く。そしてなのはは語った。佐山と新庄に己が知りうる全ての情報を語った。
 3年前。森の中で助けた怪我を負ったフェレット。実はそのフェレットは魔法使いが変身した姿であり、その魔法使いが追っていた「ロストロギア」と呼ばれる世界を滅ぼすだけの危険な古代に作られた遺失物。そのロストロギア「ジュエルシード」の巻き起こす事件に関わり、そこで「魔法」の力を得た事…。
 そしてジュエルシードを追う内に、古代遺失物を管理し、ミッドチルダと呼ばれる世界から発足した組織「時空管理局」と接触。ミッドチルダを中心とした無数の次元世界を管理し、次元世界の平和と調和を守るという信念を掲げた組織との邂逅。そして時空管理局に民間協力者として協力し、後に更なるロストロギアの起こす事件に巻き込まれ、管理局へと入局する決意した事。
 そして今は自らの重ねた無茶の結果、魔法を扱う為の「魔力」を失った事。その全てをなのはは佐山と新庄に語った。新庄は終始驚いた顔のまま、無言で聞いていた。佐山は表情すら動いていない。なのはは2人に気にせずに、自らの思いを吐き出すように言葉を続ける。


「私は今の自分が無力だってわかってます。役に立たないって、足手まといだって、わかってます」
「なら、何で…?」
「困ってる人がいたんです。それを助けられる力があったんです。でも、無くしてしまったんです。困っている人がまだいるのに…泣いている人がいるのに…私は…なにも出来なくて…止めたいのに、誰の涙も止められなくて…こんな筈じゃなかったのに、誰も、泣いて欲しくなかったのに、私は、泣かせて…しまったんです」


 声が震えているのが自分でもわかる。抑えられない感情がここにある。戸惑いと哀しみと不安と。混ぜ合わせて、それが震えて、涙を零し、声を震わせる。溜め込んでいた物が、それを押さえ込んでいた心が…静かに罅入る。
 言葉が支離滅裂になってきているのをどこか冷静な自分が認めているのがなのははわかった。それでも震えだした心は、決壊し出した心は留まる事を知らないかのように言葉を紡ぎ続ける。


「私は誰にも泣いて欲しく無い。だから、強くなりたいんですっ! 力が欲しい…足手まといで良い。戦場に出れなくても良いんです。見捨ててくださっても構いません! ただ、このまま終わりたくないんですっ! だからチャンスを私にください!」


 なのはの握りしめた手が震える。声すらも震えている。この震えは悔しさなのか、哀しみなのか。それともまた失ってしまう恐怖か。あるいはその全てか。それともまったく検討も付かない震えなのか。
 震えるなのはを見て新庄は思う。何でこの子はこんなに小さいのにこんな重い物を抱えているのだろうと。この頃の年頃の子供はまだ親に甘えても良い筈の歳だ。なのに誰かを救わなきゃと抱え込んでしまっている。


(止めるべきなの? だけど…それは正しいの? 本当になのはちゃんの為になる?)


 止めるべきだ、と思う自分がいる。子供がそんな重荷を背負う必要が無い。誰かを救わなければならないと思う必要など無い。自分の幸せを願った方が良いという自分。
 しかし彼女は怯えている。自分が必要とされなくなる事に。それと違うんだよ、と新庄には言えるのか? 彼女に新たな価値観を示す事が自分には出来るのか? わからない。そんなのわかる訳が無い、と新庄は悩む。
 止めるべきだと思う。だが、止める為にどのような言葉をかけて良いのかわからない。本当に止めた所でそれは正しいのかどうかもわからない。だからこそ新庄はなのはに対して何も言えない。言える事など無いのだ。
 言葉を無くした新庄の代わりに口を開いたのは、新庄の隣に座る佐山だ。彼は鋭さを帯びた目に更に鋭さを帯びた視線でなのはを見て、問いかける。


「君のその覚悟は嘘偽りは無いかね?」
「さ、佐山君っ!?」
「…はい」
「なら私は、君が躓いても手は貸さないし、道も教えない。ただ後を付いてくるなら勝手に付いて来たまえ。私はただ君を気にせずに歩いて行こう。そこで諦めるも、付いてくるも君次第だ。高町君」


 なのはから帰ってきた問いに佐山はいつもと変わらぬ様子で告げる。だが、それに黙っていられないのが新庄だ。佐山へと視線を向け、信じられない、という表情で佐山に詰め寄って。


「佐山君、本気っ!? まだなのはちゃんは小学生なんだよっ!? それを…っ」
「なら新庄君。彼女に諦めろ、と言うのかね?」


 佐山の言葉に新庄は唇を噛む。止めるべきだと思う。だが、本当にそれは正しいのか? と。彼女の抱えている物は酷く重たい。本来抱えるべきではない筈の物を抱え込んでしまっている。ならそれを捨てろと言うべきなのだろう。だが、彼女はそれを望んでいない。ならば認めて佐山のようにすべきなのか?
 答えは出ない。言葉を紡ぎたくても、何も言葉が出ない。新庄はなのはに対してかける言葉を見つけられない。だがそれでも納得が出来ない。


「まだ小学生だよっ!?」
「そうだね。だが新庄君。世界には少年兵という物もある」
「だからってっ!!」
「私は別に彼女に許可を出した覚えは無い。勝手にしろ、そう言っただけだよ。彼女の決意が本物なら私達に付いてくるだろうし、嘘ならばそこで止まるだけだ。どちらにせよ私は構わない」


 止めもしないし、求めもしないと。佐山は言う。それは、確かにそうかもしれない。全ては彼女が選ぶ事だと…。
 だが、と新庄は思う。まだ彼女は子供だ。護らなければならない対象だと思う。この年の子供は大人に庇護されていて良い筈だ、と。
 だからまだ自分の人生を決めるには早すぎる、と。それでは駄目だ、と思う。だが、止められない。わかっているのだ。この少女を止める為の言葉が見つからないと。


「新庄さん」
「…っ」
「ありがとうございます。私の事、気を遣ってくれてるんですよね…。でも、ごめんなさい」
「なのは、ちゃん…っ」


 新庄はなのはの名を呼びながら唇を噛む。止められない震えが来た。どうして、と心が叫ぶ。そんなの間違いだ、って。君が戦わなきゃいけない理由なんてどこにも無いのに。君はまだ甘えて良いのに。
 だが、それは伝えられない。届かないとわかるから。納得して貰えないとわかるから。だから新庄は震える。どうしようも出来ない自分を呪って。そんな新庄の手をなのはは優しく握った。新庄がなのはを見ると、彼女は申し訳なさそうな顔を浮かべて。


「ごめんなさい。…ありがとうございます。でも…やっぱり、ごめんなさい」


 なのはが紡ぐ言葉の意味がわかるからこそ、新庄はこれ以上、ここにいる事が出来なかった。なのはの手を振り払い、そのまま部屋の入り口へと駆け出し、扉を開き、走る。後ろを振り返る事もなく、ただ、悔しさを胸に抱いて。
 走り去っていく新庄を見送った後、なのはは顔を伏せて、その場に再び座り直した。座り込んだなのはを佐山は無表情で見つめていた。なのはも改めて、佐山へと視線を向ける。


「…佐山さん」
「何かね? 高町君」
「私は、間違ってますか? 泣かせたくないのに、こうして泣かしてます。諦めてしまえば良い。でも……」
「答えは君が考えたまえ。先ほど言っただろう? 君が私達を追いかけるならば好きにしろ、と。ならその答えも自分で考えたまえ」


 佐山の言葉になのはは無言で頷く。佐山の言葉が最もだ。これは誰かに問うものではない。自分が、自分自身で見つけて出さなければいけない答えなのだと。
 話は終わった。そう言わんばかりに佐山は腰を上げて部屋を後にしようとする。ふと、その直前で佐山は振り返り、なのはの方へと身体を向ける。


「佐山の姓は悪役を任ずる」
「…え?」
「私の祖父が私に教えた事だ。佐山の姓は悪役を任ずると。私は悪役であると。ならば私は悪役としての責務を果たそう。君が望み、私もそれを望んだ時、私は私に望もう。君が力を求める時、それを認めるなら私は君に力を与えよう。もし、君が手を貸して欲しいと思ったとき、君に手を貸したいと思えば君に手を貸そう。君が一人で歩きたいと望んだ時、君を思うならば君を突き放そう。私は君に何も要求しない。私は私に要求する。 基礎に礼節を敷き応用には信頼を広げよと。 佐山の姓は悪役を任ずる。ゆえに刃向かわぬならばただ与えよ、──されば奪われぬ」


 なのははただ呆然とその台詞を聞いていた。悪役であるという相手のその瞳を見つめて、そして思う。この人は、恐らく間違っている。何故だかそう思ってしまったのだ。それは理屈ではなく直感的な何か。
 だが、だからこそとなのはは思う。彼は間違っている。だが間違っているからこそ正しく、そして今の自分にとってそれは1つの幸いであるという事が理解出来る。私が望んだからではなく、私が望み、彼がまた望んでくれる時、応えてくれると。それが無性にただ嬉しかった。


「…佐山さん。ありがとうございます」
「礼はいらない。君はただ望み、私はそれを叶えただけだ。そして、ここから先は君の戦いだ。私の関与する所では無いよ」
「…はい」


 ゆっくりと、だが確かな返答を返すなのは。そのなのはの返答に佐山はフッ、と僅かに口の先を吊り上げて。


「Tes.」
「…え?」
「UCATに属する者ならば返答はこう返す。テスタメント、またはテス、とね。聖書では契約という意味だ。我はここに契約せり、だ」


 覚えておきたまえ、佐山はなのはに告げる。佐山の言葉を聞き、なのはは1つ、頷きを返す。Tes.と、契約の言葉を口にし、返答として返す。それは…自らに誓ったハジマリの言葉となった。





    ●





 なのはの部屋を飛び出した新庄はUCATの自動販売機の前のベンチに座っていた。なのはの手を振り払い、ここまで走ってきた。走った事で失った空気を肺に吸い込み、体に酸素を送り込む。
 ゆっくりと身体に足りない酸素を送り込む。呼吸を繰り返す新庄の心の中にあるのは、罪悪感と無力感だった。なのはを止める事が出来なかった、と。
 前も、同じような事があったのを思い出していた。その時、止めれなかった為に一人の命を失いそうになった。その時は運良くその命は救われたが…今度はあの少女を失うかもしれない。
 どうしていつもこうなんだろう。新庄は思う。泣きたくなる程に、ただ無力なのが悔しかった。


「一杯飲むかね?」
「うわぁあぁっ!?」


 そんな事を考えていると背後から首筋に、ピタッ、と何か冷たい物が当てられ、新庄は悲鳴を上げて振り返る。そこには缶ジュースを手に持った佐山がいた。それを見てから新庄は安堵したかのように溜息を吐き、怨みがましい視線を佐山に向ける。


「もう、何なんだよ佐山君。いきなり…」
「何。新庄君が黄昏れているのでね。あまり邪魔してはいけないと思ってこうしたまでだ」
「もの凄い迷惑だよっ!!」


 はぁ、といつもの調子の彼に溜息を吐いて新庄がベンチに座り直す。その隣に佐山も腰を下ろす。佐山は手に持っていた缶のプルタブを開け、喉を鳴らしながら呑んでいる。その様子を眺めつつ、新庄は溜息を再度吐く。顔を俯かせて、両手を包み込むように握り合わせて。


「…なのはちゃんは?」
「さてね。私が出てくる時には普通であったよ。新庄君の事を気にしていたようだったがね」
「…何で、あの子はそうなんだろう。他人ばっかりで、どうして自分の事を考えないんだろう?」
「それは私達にはわからない。私達は彼女ではない。彼女が何をどう思い、何をどう考えているかは付き合いも浅い私達にはわからない。ただ、自分を疎かにし過ぎている、というのは私も認めるがね。あれは戦場に出れば真っ先に死ぬタイプだね」
「…そうだってわかってるならなんで止めなかったの?」


 佐山の言葉に新庄がギュッ、と手を強く握りながら問いかける。佐山と新庄。佐山が悪役であるならば新庄はその真逆だ。正しき悪と、過つ正義を貫く者として、対になるように彼等は共にある。佐山がそう望み、また新庄がそう望んだように。新庄は自らに出せぬ答えを佐山に問う。それに佐山は肩を竦めて。


「運が良い事に彼女は死なずここにいる。…だが、それが永遠に続くとは限らない。いずれは彼女は死ぬだろうね。戦場に立ち続ける限り。良くて再起不能の大怪我を負って前線を退く形かね?」
「だからっ! どうしてそれをわかってて止めなかったの!?」
「止めて聞く性質では無い。短い付き合いだが、彼女の態度からそれはわかる。ならば私達にはどうする事も出来ない。ただ彼女が望むなら叶えるだけだ。それが彼女の死という結果であろうとね」
「そんな…」


 佐山の言葉に新庄は絶句する。それは間接的にでもなのはを見捨てたって事になるんだよ? と。
 新庄は思う。それは認めて良い物なのか。それは間違っていないのか、と。新庄の様子を察したのか、佐山はふぅ、と溜息を吐いて。


「新庄君。君は正しい。…そして私が間違っている。それで良い。君は君なりのやり方で彼女を手助けしてやれば良い。私は悪役として彼女を助けよう」
「…佐山君?」
「私は飛場先生の所に高町君を行かせるつもりだ」


 一瞬、新庄は佐山が言った事の意味がわからなかった。佐山が飛場先生と呼ぶ者。それは全竜交渉部隊にも所属している飛場竜司の祖父にあたる老人、飛場竜徹の事を指す。
 かつて概念戦争に参加し、3rd-Gを滅ぼした為、「八大竜王」の一人に数えられ、現在は奥多摩に飛場道場という道場を構えている。かつて佐山を鍛えた人物である。
 その人の所になのはを向かわせる。その意味を捕らえようとして新庄が思考している間にも、佐山は言葉を続ける。


「飛場先生には手加減抜きで高町君を潰して貰うつもりだ」
「ちょっ、ちょっと待ってっ!? ど、どういう事だよ佐山君っ!?」


 手助けするって今言ってたのに潰すとはどういう事だ、と新庄が佐山に声を荒らげて問いかける。それに佐山は肩を竦める形を取り、ふぅ、と息を吐いて。


「言っても聞かないのなら現実を教え込むだけだ。飛場先生のしごきに耐えられるのならば彼女は本当に力を手に入れる事が出来るだろう。そして駄目な場合は潰されるだけだ。どっちにしろ、彼女はこれに打ち勝たなければ力を得る事すら許されない」
「佐山君…」
「彼女の為、とは言わないよ。ただ短期間で邪魔にならない程度に仕上げるには飛場先生が一番だと思ったまでだ」


 佐山はそこで口を閉ざした。新庄は何も言う事は出来なかった。もし、なのはが飛場竜徹の出す試練に耐えられなかった場合は力を持つ事すら許されない。下手したら死んでしまうかもしれない。実際佐山は飛場竜徹に山の中に一人置いて行かれた経験があると語っていた。


「それぐらい耐えてもらわなければ、この概念戦争には生き残れまい」


 その言葉に新庄はただなのはの安否を気遣う事しか出来ない。自分には彼女にどうしてあげられれば良いのかまだその答えを出せないから。
 そんな新庄を横目に佐山は携帯を取り出していた。それを見て、新庄は首を傾げて佐山の方へと視線を向ける。


「…何してるの?」
「あぁ。高町君のご両親に報告しておこうと思ってね。先ほど最終確認を取ろうと思ったのだが…彼女はここに残ると決めた。ならばこちらで預かると、ね。それに…」
「それに?」
「確かめたい事があるからね。…高町士郎。御神家は私の祖父とどのような繋がりがあるか、貴方は知っているのかね?」



スポンサーサイト
トラックバック(0)+ +コメント(0)
リリカル・クロニクル =世界の終わりに悪魔と竜は戯れる= 序章 06 ≪ BACK ≪ HOME ≫ NEXT ≫ リリカル・クロニクル =世界の終わりに悪魔と竜は戯れる= 序章 04

管理者にだけ表示を許可する
HOME
FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
ブログ内検索
リンク
カテゴリー
最近のコメント

 
 
 
 
 
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。