次回キリ番リクエスト30000!! 更新報告:12月15日 朧月の契り 第2章14 日記 を更新。
■■■スポンサーサイト
--/--/-- --スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
■■■Only One Flowers =選び取ったそれぞれの未来= 第11話 Bpart
2010/02/22 MonOnly One Flowers
Only One Flowers =選び取ったそれぞれの未来= 第11話「夜天の書 -Bpart-」



 はやての号令と共にヴィータはリインと、シグナムはアギトとユニゾンし、ザフィーラと共にアネモネへと駆け出した。
 ヴィータ、シグナム、ザフィーラがアネモネの下へと駆け出すのと同時にフェイトはヴィヴィオの方へと駆け、こちらに走り寄ってきた彼女を抱き留めた。


「フェイトママッ!!」
「ヴィヴィオッ!!」


 涙で滲んだ瞳でこちらを見ながら、自分の胸へと飛び込んできたヴィヴィオをしっかりとフェイトは抱きしめた。
 フェイトはヴィヴィオを抱きしめて、生きていて良かった、と安堵感が胸に満たされ、思わず涙腺が緩みそうになる。だが今はまだ全てが終わった訳ではない。そう思い、顔を上げた瞬間だった。


「なのはの敵討ちだぁっ!!」


 ヴィータの叫びが響く。だが、それはここに集った誰もが思った言葉なのだろう。彼女によって、再び地へと落とされた彼女の無念。娘を奪われ、敗北し、どれだけ辛かったのか。
 それを想像するだけで、怒りの感情が湧く。故に、この少女への憎しみが生まれてしまう。今、それを叩き付けんと、ヴィータを筆頭にアネモネへと向かう。それを見て、アネモネは表情を歪めた。


「バァカ」


 それは嘲笑。見下したようにその少女は嗤った。彼女はデバイスを起動はしていない。既にヴィータ、シグナム、ザフィーラが目前に控えている。だが、彼女は両手を握りしめ構えを取るだけだ。
 そこで、フェイトの脳裏にデジャヴが過ぎる。記憶に過ぎったのは、自らの目と、耳が潰された記憶が蘇る。それを為したのは…アネモネと同じくして生まれた…すみれ。
 デジャヴから思い起こされた記憶から予想されるソレに覚えたのは危機感。故に、フェイトは全力で叫んだ。


「駄目だ! 防御して!!」


 フェイトの叫びと同時に、少女の掌が開かれる。そして、そこには圧縮された濃桃色の魔力光の固まりがあった。
 それにそこにいた誰もが目を見開いた。魔力をチャージしていた素振りは見せていなかった。一体いつから? あまりにもチャージが早すぎる、とそこにいた全員の思考が一致する。
 驚愕の声を上げる時間すらもアネモネは与えなかった。彼女の掌の圧縮魔力が破裂。そして少女を中心にして飛びかかった3人を飲み込み…。


「ブレイクバースト!!」


 少女のトリガーワードと共に衝撃波がアネモネを中心にして放たれた。
 フェイトはヴィヴィオを庇うように抱きしめ、バルディッシュが障壁を自動発動させる。だがそれでも障壁越しに衝撃が伝わってくる程だ。
 そして、衝撃が収まり、すぐに開いた瞳の先に移った光景は仰向けに倒れ、苦悶の声を漏らすヴィータ、レヴァンテインを支えに膝を突いているシグナム、やや身を震わせながらも立ち上がろうとしているザフィーラ。
 そして衝撃波によって抉られた大地…。そこでフェイトはハッ、とした顔となる。感じたのは違和感だ。その違和感の正体は…。


(…あの子が、いない!?)


 そう。アネモネの姿がそこには無かったのだ。アネモネが立っていた筈の場所は、衝撃の中心となり、抉られた大地があるだけだ。そこに居たはずのアネモネの姿が無い。
 どこへ、とフェイトが周囲を探ろうとした時だ。


「アグゥッ!?」


 苦悶の声と、地面が何かに叩き付けられる音が響いた。声は、シャマルの物だ。はやての傍に控えていた筈の彼女の悲鳴が聞こえた。それは、つまり、背後に回り込まれたという事。フェイトは、すぐさま、シャマルの方へと振り向こうとした時だ。
 フェイトが振り向くよりも早く、ヴィヴィオが悲鳴混じりの叫びを上げた。


「はやてさんっ!!」
「ッ!? はやてッ!?」


 ヴィヴィオが呼んだ名にフェイトはすぐさま、はやての方向へと視線を向けた。そしてフェイトが映したその光景に、フェイトは目を見開かせた。
 まずはやての傍に立っていた筈のシャマルは、離れた場所で膝を突いて、そして驚愕の視線をはやての方へと向けていた。
 シャマルに視線を向けられているはやては、ただ立っていた。だがその表情は驚愕に見開かれ、はやての胸には「手が生えて」いた。
 そのはやての背には…アネモネが立っていた。アネモネの手が「はやてから生えて」いるのだ。
 そして「生えた手」の先には、白色に輝く光の球体がある。フラッシュバックする。フェイトは、その光景を見たことがある。その、光景は…。


「止めろォォオオオッッ!!」


 フェイトの制止の声が響き渡る。だがアネモネはその悲鳴に、当然の如く耳を貸す事は無く…。


「蒐集」
『All Light』


 無機質な機械音声を上げたのはアネモネが持つ書籍型のデバイス。それが急速な勢いではやての胸から浮かび出た白い球体「リンカーコア」を蹂躙し始める。
 喰らい、啜り、残らず食い尽くすかのように、アネモネははやてのリンカーコアを搾取していく。


「がっ…!? ぁっ…ァァッッ!!」


 はやてから上がる苦悶の声。自らの一部が食いちぎられる激痛が走り、意識を奪わんとする。
 与えられる苦痛に上げられるはやての苦悶の声にも、アネモネは表情1つ動かさずはやてのリンカーコアの最後の一欠片すらも食らい付くそうとしたその時だ。


「このッ!!」


 忌々しげに吐き出した言葉と共にオレンジ色の誘導弾がアネモネへと放たれた。それは、体勢を立て直したティアナが放った誘導弾だ。
 アネモネはそれに障壁を展開するが、執拗に放たれる無数の誘導弾に顔を顰め、蒐集を中断させはやてから距離を取る。
 蒐集から逃れたはやては、その身を力無く地へと倒れさせた。


「はやてぇっ!!」
「主ッ!!」
「いやぁあっ!?」


 そのはやての倒れす姿に、ヴォルケンリッター達から上がるのは、悲鳴。
 大事な者が傷付けられてゆく。その光景に沸き上がる感情は何か?
 それは、怒りだ。真っ先にそれを露わにしたのはヴィータであった。


「おま、え…お前良くもはやてをぉぉおおっっっ!!!」


 ヴィータが、咆哮と共に立ち上がり、アネモネへと突撃する。ヴィータの持つ鉄槌型アームドデバイス「グラーフアイゼン」がカードリッジがロード。
 基本形態であるハンマーフォルムから変形し、ラテーケンフォルムへと移行。スパイクとブースターが展開され、ブースターの加速に乗り、突撃の速度を上げる。


「ラテーケン、ハンマーッ!!!」


 歯を食いしばり、全身から力を絞り出す。それを、ただ一点に集中させ、アネモネへと激情と共に叩き付けようと振るったヴィータの渾身の一撃。
 それに、アネモネがアクゼリュスハートを展開し、プロテクションを展開する。
 ヴィータのグラーフアイゼンと、アネモネのプロテクション。互いに、反発するかのように力をぶつけ合い、火花を散らして。


「ぶち抜けっ…ぶち抜けェェエエッッ!!!」
「うる、さいっ!!!」


 アネモネが展開したシールドに込められた魔力が炸裂。
 バリアブースト。それによって衝撃が生じ、ヴィータとアネモネが互いに吹き飛ばされる。
 吹き飛ばされ、体勢を立て直そうとするアネモネに向けてティアナが誘導弾を放つ。アネモネが舌打ちをし、空中で身を捻り、地を蹴り、バク転の要領で宙へと舞い上がっていく。


「逃がすかぁっ!!」


 空へと舞い上がるアネモネを睨みながら、同じく体勢を立て直し、アネモネを追撃しようとしたヴィータ。
 だが、そのヴィータの足を押しとどめさせる声が響いた。その声の主はシグナムであった。シグナムは焦りを浮かべた表情でヴィータへと叫んだ。


「止めろッ! ヴィータ! 主はリンカーコアを蒐集されているんだぞっ!? 無駄に魔力を使えば消えるぞ!!」
「ッ!!」


 はやてに仕えしヴォルケンリッター。彼等、守護騎士はプログラムの存在であり、それの実体化・存続にははやての魔力が使われているのだ。
 つまり、はやての魔力供給によって、彼等はその存在を維持している。はやての魔力供給が無い状態で、彼等の保有する魔力が消えれば、それは彼等の消滅を意味する。
 そして、そのはやては現在、リンカーコアを蒐集されている。リンカーコアを蒐集すると、リンカーコアは疲弊し、その機能を停止させてしまう。つまり、今、ヴォルケンリッターには魔力供給が為されていない状態だ。この状態で戦闘を続行するのは難しい。
 その事実にヴィータは無念の屈辱に震え、宙へと上がるアネモネを睨み付け…。


「ちく、しょぉぉおおおおおおおっっっ!!!」


 ただ、無念に叫ぶ事しか出来なかった…。
スポンサーサイト
トラックバック(0)+ +コメント(0)
Only One Flowers =選び取ったそれぞれの未来= 第12話 Apart ≪ BACK ≪ HOME ≫ NEXT ≫ Only One Flowers =選び取ったそれぞれの未来= 第11話 Apart

管理者にだけ表示を許可する
HOME
FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
ブログ内検索
リンク
カテゴリー
最近のコメント

 
 
 
 
 
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。