次回キリ番リクエスト30000!! 更新報告:12月15日 朧月の契り 第2章14 日記 を更新。
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■■■リリカル・クロニクル =世界の終わりに悪魔と竜は戯れる= 第3章 07
2010/10/14 Thuリリカル・クロニクル
 誰もが見ていた。その戦いを。
 誰もが見ていた。見届ける為に。
 誰もが、そう誰もがこの決着の果てを見届ける為に見つめていた。
 舞い踊るのは世界を操りし者達。互いに譲れ得ぬものを賭けて戦うその姿は胸を打つ。
 最早、答えがどちらでも後悔はないだろう、と思う。この決着の果てに得られる答えならば、と。


「…皆…」


 その中で、新庄は両手を組んでモニターを見ていた。繰り広げられる戦い。決着が着いた戦いもあれば、未だ繰り広げられている戦いもある。
 皆が必死に戦っている。世界の答えを出す為に。間に立つ新庄はただ祈る。どうか、どうか、と。


「…頑張って…!」


 どちらを応援する訳ではない。だが、どちらが勝っても負けても、どうかより良い答えが得られますように、と。





    ●





 舞い踊る二機の武神の戦いは終わりを迎える為にその速度を加速させていた。劣勢は明らかにテュポーンだ。最後の進化を迎えた荒帝の性能が劇的に向上した訳ではない。だが、確実に荒帝の速度は上がっていく。
 テュポーンが拒絶するかのように動く。だが、それに食らいつくように荒帝は刃を振るう。荒帝は追い縋る。テュポーンを捉える為に。


「――くっ!」


 テュポーンの操作に追われる竜美はそれを強く感じている。こちらが拒絶するようにテュポーンを動かせば食らいつくように荒帝も追ってくる。
 荒帝は早い。だが、何故こうも劇的に変わる。姿形が変わっただけでは説明が付かない。そう、操る者に何かの変化が起きたと考えるべきだ。
 追い縋る。追い縋ってくる。こちらを捉えようと荒帝は迫る。それに竜美は体を震わせる。それはどうしようもない―――歓喜。


「来るの!? 来るなと言っても、来るの!?」
『行きますっ…! 行きますとも!!』


 加速。二機の加速は止まらない。そしてその中で竜美は驚愕の変化を目の当たりする。それは荒帝の動作。それは最初こそ稚拙ではあるものの、次第に洗練されていく動作。
 竜美は衝撃をゼロにする技を持っている。故にそれは絶対的な防御へと繋がり、竜美を最強へと押し上げる要因にもなっている。ならば、竜美に出来て飛場に出来ない事はない。そう告げるかのように飛場もまたその技能を洗練させていく。
 そして更にそれに強化を施すのが美影だ。飛場の力たる荒帝を操者である彼女は全てを飛場へと委ねる。行っておいで、とその全てを捧げるように。


「くっ…!」


 テュポーンの反応は悪くない。自分の望みを完璧に汲み取り、その動作をこなしてくれる。しかし、荒帝はそれに迫っていく。明らかに彼はこちらに届きつつある。いや、彼ではなく、彼らか。
 全てが一体となっているのだ。意志がそうさせる。彼らの意志が一つとなる事によってそれは足し算ではなくかけ算となっていく。可能性が広がっていく。
 それは竜美とは対極だ。竜美は単体で最強の力を得た。誰も彼女を傷つける事を出来ない。ただ一人でも、戦局を左右出来るだけの力を持っている。
 彼は違う。彼一人では竜美ほど大きな事はなしえない。飛場ではそれが無理だ。だがそれでも彼には美影という傍らにいてくれる人がいて、だからこそ強くなっていく。互いに望む限りどこまでも。
 ただ一人で生きてきた。強くならなければ、と自分に鞭を打ってきた。その果てに自分には何が残ったのだろうか? 何かを残してきたのだろうか? と。
 振り返れば、そこには何も無かったのかも知れない。命刻は命刻で戦う理由を見つけた。アレックスだって自分の正義を持っている。詩乃も自分の願いを持っている。皆、未来へと向かう道を見つけている。
 あぁ、そうだ。自分はまだ過去に向かってくる。それを取り戻したくて、それを覆したくて、でも出来なくて、どうにかして欲しくてただ叫んで、苦しんで、求めてきた。


「こ、のっ…!!」


 また、荒帝が加速を始めた。底知らず、荒ぶる神は止まらない。ただ前へと、前へと突き進む。それが未来へと進む力ならば、それはやっぱり自分とは対極の力だ。ならば、そうだ。だから――。


「だから…っ!」
『義姉さん…っ!!』


 ――過去と、未来の重なり合う今、この時を以て。


「『―――決着をッ!!』」


 暴風達が互いの最大の威力を以てぶつかり合った。互いに最大の加速の一撃。この先など無い、この決闘に相応しき最後の一撃を。互いに最大の速度を生み出す為の踏みだし。地を砕き、風を唸らせながら衝突。
 その結果…―――荒帝の剣が断ち切られた。巨大な鋼が地に突き刺さる音。先ほどまでの轟音の応酬が嘘だったように静まりかえっていた。故に折れた鋼が大地に突き刺さる音は大きく響く。その音に竜美は無表情だった。
 そして、その唇を噛んだ。胸にどうしようもない憤りが生まれる。あぁ、結局彼でも届く事は無かった、と。勝ったはずなのに、胸に去来した虚無感に空を仰ごうとして空を見上げた瞬間。


「ぁ―――」


 光が遮られる。光を背負うようにして落下してくるのは影。その影は少年のものだった。その身に纏っているものはぼろぼろになっていて、彼のトレードマークとも言えた鉢巻きはどこかへと消え失せている。
 だが、彼は確かにそこに健在だった。まだ彼には戦う意志が見えた。何故ならば彼の拳は握られていて、まっすぐこちらに向けられているのだから。諦めてはいない。彼はまだこちらを倒す気で―――!!
 こちらの気が抜けていた所為だろうか、反応が鈍い。体が戦闘のものに切り替わるのが遅い。このままではあっさりと彼の拳を受けてこちらは敗北して――。


「ま…っ」


 待って、と。そう言いかけて気づいた。あぁ、それは記憶をなぞるようであった。その構図は似ている。再現と言ってもおかしくは無い程までに竜美の記憶を揺さぶる。
 次々と倒れてゆく人々。もう動くことも出来ない程までに疲弊した者たちの中でただ一人、震えを押さえつけるように身を抱いて、何も出来ず、ただ朽ちていく事に怯えていた。だけど、まだ戦う力があったから護ると、幼いながらに誓った。
 救いに来たぞ、と。声がした。だが、極限状態にいた彼女に正常な思考など出来る訳もなく、ただ、何もわからぬまま、ただ、何も知らぬまま、ただ、―――。


「ぁ…ゃ…」


 迫る。彼は迫る。声もない。いや、聞こえていない? あの時と同じ。何もわからない。何も知らない。何が正しく、何が間違っていて、何をしなければならないかもわからないまま。


「やぁぁぁああああああああああっっ!!!!」


 拒絶の叫び。未知という恐怖に縛られた竜美の叫び。それは彼女のトラウマを抉る再現。そして―――繰り返す。
 血が、びちゃりと、手についた。刃に沿って伝った血は誰のもの? 私の持っている刃は何を貫いた? 苦しそうに吐息をするのと同時に血を吐き出したのは誰だ? 理解が出来ない、理解したくない、理解しようと頭が働かない。
 ただ、視界が真っ赤に染まる。いや、白くなったのだろうか。わからない、わからない、もう、何も見えない。何がどうなっているのかなんて。どうしてこんな事になっているのかなんて―――。


「…なるほど、なぁ」


 不意に、耳元で声が聞こえた。そして、手に何かが触れる感覚。それは今まさに握っている刀とは違う、ぬくもりの有る誰かの手のようで。それを認識してようやく竜美は視界が正常に戻っていく。
 目の前には、飛場がいる。飛場の背から刃が突きだしているのが見える。そして、竜美はあの日思った疑問を再度、繰り返す。竜美のトラウマにして、今の竜美を築き上げた決定的なあの瞬間を。それは――飛場の父を殺した、あの時の事を。自分を救いに来たぞ、とやってきた彼を混乱のままに突き刺し、殺めてしまった過去がぶり返す。


「…どうして……どうして、どうしてっ、どうして避けないのっ!?」
「……」
「避けれた筈よ! だって、ただ掲げただけじゃない!! ただ、突きだしただけなのに!! 何よ、何でよ!! 違う、こんなの違うっ!!」


 竜美は首を大きく振り、髪を振り回しながら叫んだ。こんなのは違う。こんなのは間違っていると彼女は繰り返す。こんな結果は違う。こんな結果を望んでいなかった。こんな結果になってはいけないのに。
 なのに、彼はどうして―――。


「…大丈夫、ですよ? もう、大丈夫です」


 何故、笑う? 何故、あの日と同じ? 何故、同じ言葉で? 何故、何故、何故――ッ!!


「死ぬかもしれないのに…! 死んじゃうのに! 何でっ!?」


 涙が停まらない。流れ落ちていく。あの日と同じで、何もかもが一緒で、竜美はただその身を震わせた。そう、こんな結果は間違っている。駄目なのだ。やってはいけない、あってはいけない結果だ。彼は強かった。自分を超えれた筈だ。
 事実、あの時、敗北を覚悟していたのだから。それを恐怖に負けて、ただ子供の癇癪のように振り回した刃が彼を刺してしまった。そしてその先に待つのは彼の死という結果で。


「竜美姉さん、僕は、死にません」
「…っ、でも、貴方の父親は同じところを刺されたのよ! そして…」
「死んでません!!」


 死んだわ、と。竜美が続けようとした言葉を飛場は周囲に響き渡るような声で否定した。そして、ふぅ、と一息を吐いて竜美の頬に手を伸ばした。飛場は慈しむように竜美の頬を撫でて。


「僕の父さんは死にました。僕と同じ場所を貫かれました。貫通してますし、内臓もやられました。間違いなく致死の傷ですね。――放っておけば」
「……ぇ……?」
「父さんは、ここから先を放っておいたんです。やるべき事があって、それを優先したから。だから…義姉さんにさされたことよりも、やらなきゃいけない事があった。だから死にました。でも、それは姉さんの所為じゃないんです。決して」
「ぁ…」


 飛場の刃が貫いた部分からは血が溢れ出す。それに竜美が蹈鞴を踏んで後ろに下がろうとして、飛場はその肩を掴んで押しとどめた。そして笑みを浮かべて。


「僕にはやるべき事がありますから。死にませんよ。美影さんといちゃつきたいし、諸処の道もまだ極めてませんから。だから、死にません。もしも父さんだって、死ぬよりも優先しなければならない事があったなら、生きてましたよ」


 だって、と。飛場は告げる。


「僕の父さん、だから」
「…っ…!?」
「僕がそうなんだ、なら、父さんだって、きっとそうなんですよ」


 だから、それは貴方の所為じゃない。父が死んだのは貴方じゃない。貴方は――仇ではない。恨む必要も、憎む必要もない、と。


「だから、僕の父さんの選んだ結果を、義姉さんが奪うのは反則ですよ?」


 最初は、ただ風が吹くだけだった。だが、次第に、その音に嗚咽の声が混じり始めた。ただ縋り付くように飛場の胸に顔を埋めて泣くのは竜美だ。
 許されない、と思っていた。自分が殺してしまったんだ、と。自分が奪ってしまったんだ、と。自分を助けに来てくれたのに、なのに殺してしまった。そんな恩知らずは罰せられるべきだと。何より貴方の手によって裁かれるべきだ、と。
 なのに、言葉が出ない。ただ涙と嗚咽だけが出てくる。涙を流す度に心が軽くなっていく気がした。だから竜美は泣いた。ずっと、ずっと溜め込んできたその心を吐き出すように。
 飛場はそれをただ抱きしめる。その顔をわずかに苦痛に歪めながらも、ただ愛おしげにようやくその本心を聞き出せた義姉を愛おしそうに抱きしめ続けた。
 そして、不意に飛場は空を仰いだ。風を切り裂く音と共に何かの影が空を駆け抜けた。それはサンダーフェロウの姿であった。勝ったのか、と飛場は思うのと同時に、ふっ、と力を抜いた。


「…すいません、後、よろしくお願いしますね、皆さん…」





    ●





「…今まで色んなものと戦ってきたけど、ありゃ格別だわ。化け物だわ」
「…同感ね」


 凄惨、と言うべき戦場跡。ビルは穴だらけとなり、コンクリートの大地は見る影もなく抉られている。爆撃されたのか、という程ぼろぼろになった戦場で倒れ込むのは二人。風見と出雲だ。彼らの纏う装甲服はぼろぼろとなって見る影もない。
 その少し離れたところに腰を下ろし、瓦礫の山に背を預けている女性がいた。それはレイジングハートだ。彼女の姿も正に満身創痍、といったところだ。まるで眠いのか、その瞳を薄らと開いて空を見上げている。


「…負けたわねぇ」
「あぁ、悪魔だな、本当にあのガキ」


 風見と出雲は呟く。だがそこに悔しさは無い。逆に清々としたものがあった。これだけの惨状を生み出すまで争った。2対1で戦って負けた、というには相手は如何せん強すぎた。
 単体で武神の軍団を圧倒出来るだけの実力がある、と風の噂で聞いた事があるが、あながち間違いではないな、と風見と出雲思った。負けた事が悔しい訳じゃないが、全力を出し切っての結果がこれなら受け入れるのは容易い。


「…ねぇ、レイジングハート。あんたのご主人様、本当に悪魔じみてるわね」
「…えぇ、否定は出来ませんね。最近のマスターは自重があまり無くなってきてますからね」
「おいおい、お前さん、保護者だろう? そこら辺どーなのよ」
「良いんじゃないでしょうか? …マスターはあれぐらいで丁度良いのかもしれませんね」


 レイジングハートは瞳を閉じて思う。瞳を閉じれば今までも記憶(メモリー)が浮かび上がってくる。思い出せばいつも自分の主である少女は誰かの為に戦っていた。
 最初に出会った時、彼女は自分の持ち主であったユーノの助けになりたいと、そして街の人達を護りたい、と願うようになっていた。それが最初の切っ掛け。
 その切っ掛けは孤独な目をした少女を知り、そして友達になりたい、その悲しみを和らげたいという願いを得た。そして彼女は対抗の為の力を身につけた。
 誰かの為に役立つことを知った。魔法という力が誰かを救える事を知った。自分にはその才能があると知ったなのはがどれだけ喜んでいたのか、今思えばレイジングハートはよくわかる気がした。
 そして闇の書の事件を終え、彼女は管理局の局員となった。目に映る悲しみが増えるにつれて、彼女はその身を削る度合いが強くなっていた。誰かの為になりたい、誰かの役に立ちたい。ただ、その献身な一心で。
 それが彼女を壊した。壊れるだけ尽くして、壊れるだけ頑張った彼女に残されたのは絶望だけだった。
 何が間違っていたのだろうか? 何がいけなかったのだろうか? なのはが悪かったのだろうか? …いいや、悪いものなど真の意味ではない。それはただのすれ違いでしかなかったのだから。
 なのははもっと自分が頑張れると思っていた。周囲もなのはを大人として扱い、彼女の歪みから目を逸らした。いいや、逸らさせてしまったのはなのはの力故にか。
 幼い頃の諍いでその距離感が微妙であった高町家が悪かった訳じゃない。互いに傷つけまい、とした結果がなのはの撃墜という形ならば、どちらに非があった訳じゃない。ましてや悲しむ人達がいるから、など理由にはならない。
 何も悪い訳でもないのに、彼女に与えられたのが絶望ならば…ならば、もう良いじゃないか、と。あれだけ頑張って報われないのはおかしい。ならば報われる為に戦って良いではないか、と。
 彼女は今、自分の幸せの為に生きている。恋をして、自分が幸せになるために我が侭を言って、途方も無い理想への道を駆け抜けている。それを止める理由はレイジングハートには無い。
 再び瞳を開いて空を見上げる。体は重い。失われた力はそうそう簡単に回復する訳ではない。それは主とて同じ。隣で倒れる風見と出雲とて同じだろう。


「…あぁ、清々しいものですね。何もかも出し尽くした後、というのは」


 それは空を飛ぶ感覚に似ている。開放感のある、無限の空をどこまでも飛んでいくような晴れやかさ。今なら主の空を飛ぶ事に憧れた気持ちがわかるような気がした。この開放感は何にも得難いものだ、と。
 それを望める場所があるというのは、何とも幸福な事だ、と。そしてその世界を創り出す為に主は戦っている。その一助になれたのならば、それは何とも誇らしい事だろうか、とレイジングハートはわずかに口元に笑みを浮かべた。


「…こちらの概念核は5つ…半分は得ました。ならば、敗北はない、ですか」


 …決着はどうなるだろうか。それはわからない。だが…きっと、それは悪くない答えになるんだと思う、とレイジングハートは力を抜いた。今はただ、その身を休めて、いずれ出されるだろう答えを楽しみに待つように。





    ●





 東京タワーの付近にサンダーフェロウが着地する。そこにはSfが立っていた。サンダーフェロウが大地に下ろしたのは神砕雷、ヴェスパーカノン、そしてアレックスより奪い取ったワムナビだ。それをSfは確認して、Low-Gと書かれた板に3つの花がつけられる。


『Low-Gが3ポイント先取ですね…。他の皆さんは大丈夫でしょうか…?』
「飛場はどうやら決着をつけたようだが…佐山と戸田はまだこちらに向かっている最中か。なら後は…」
『風見さんと出雲さんと…なのはちゃん』


 残る概念核は7つ。佐山が所有するムキチと命刻が有するB-Sp、そして未だ所持がどうなっているのかわからない残りの概念核。佐山と命刻の戦闘は機竜の身では不利だし、何より、あの二人の戦いを邪魔するのは無粋だろう。
 だが、かといってなのは達の戦いの下に介入するのも無粋だろうか、とヒオがうんうん、と悩んでいると、原川が険の籠もった声でヒオの名を呼んだ。え? とヒオが意識を現実に戻すのと同時に。


「はい、これで五つ奉納、だよね?」
「Tes.確認いたしました。Top-G 、5ポイント先取です」


 Sfの傍になのはがいた。その体は満身創痍で、息も荒い。だが不適な笑みを浮かべて五つの概念核武装を奉納している。その意味をヒオは瞬時に理解し、息を呑んだ。


『そんな…風見さんと出雲さんが負けた…?』
「…可能性は無くはない。さて、ヒオ…構えろ。アイツはやる気だぞ?」


 そう、なのははその手にMe-Ssiahを握り、サンダーフェロウへと向けているのだ。ヒオは自然と息を呑み、そして吐き出す。ゆっくりと顔を上げ、原川とサンダーフェロウへと呼びかける。


『そうですね…まだ戦いは終わってませんもの』 
「…あぁ、そういう事だ」


 サンダーフェロウは地を蹴った。空へと浮かびあがる。それを追うようになのはが空を昇る。互いに上昇し、東京タワーの天辺を越える。その瞬間、サンダーフェロウが追尾式の弾丸を放ち、それに応じるようになのはもアクセルシューターを解き放った。
 終結は近い。両者は身を削りあいながら、互いに決着を望む。そして決着の行方は――互いの代表へと託された。
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