次回キリ番リクエスト30000!! 更新報告:12月15日 朧月の契り 第2章14 日記 を更新。
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■■■リリカル・クロニクル =世界の終わりに悪魔と竜は戯れる= 第2章 04
2010/10/13 Wedリリカル・クロニクル
 尊秋多学院。佐山達が通う学院。その中に存在する巨大な書庫、その名を衣笠書庫という。
 その場所で集う者達がいた。その者達は全竜交渉部隊の面々と高町なのは。彼等は思い思いに椅子に座ったり、壁によりかかったりなどの姿勢で向かい合っている。


「――…タイムスリップ、ねぇ」


 そんな中で口を開いたのは風見だった。彼女の顔には明らかな怪訝の色がある。それはまるで信じられない、と言うような口調だ。


「…概念、なんてものを知ってる身でも、なんていうか…SF過ぎるっていうか…」
「…しかし調べた資料から換算すれば辻褄は合う。10年前、高町君の「本物」と思われる御神恭也が何故、不破恭也として、つまり高町君の祖父として60年前に存在していたのか。年齢の一致を考えれば辻褄が合う」
「だけどさ…ならどうしてそのなのはちゃんの本物が過去にタイムスリップしたって事になるのよ?」


 風見の疑問に答えるのは佐山だ。彼はなのはの依頼があった後、すぐさま8号を通じて情報を集め、検証した。そして出た結果はなのはの予想を裏付ける結果だった。
 不破恭也、旧姓は御神。年齢はTop-Gで彼が死した筈の年齢とほぼ同一。そして同一人物だという証拠がある以上、彼が時間旅行をしている事は間違いない。
 それは認める。それは確かにそうだと言える。だが…肝心のそのタイムスリップの要因は何なのか? それが風見の抱いた疑問でもあり、同時に皆が抱いた疑問でもある。


「…Top-Gの崩壊と何か関係がある、って事だよね」


 新庄が思わず呟く。確かに、そう考えるのが自然だろう。実際、Top-GはLow-Gによって攻められ、崩壊したという話だが、実際、何がどのように起き、そして滅びへと至ったのか佐山達は知らないのだ。
 だからこそ、そこに何かがある。そこに隠された何かがある。そこに真実がある。ならばそれを追うべきなのだろう。
 そしてもう一つ…。なのはがもたらした情報によって明かされた重大な事実。


「…そして…それが衣笠天恭の正体を知る手がかりにもなる」


 この書庫の名にもなり、過去、各Gを滅ぼした八大竜王の長として君臨した謎の人物。その正体を知る手がかり。


「…不破恭也と衣笠天恭が知り合いだった、か」
「…そうだとするなら、御神恭也に60年前に知り合いがいる筈がない。ならば…また衣笠天恭もまた未来から過去へと遡った人物だという事だろう。10年前のTop-Gの崩壊の日、不破恭也と共に過去に飛んだのだろう」


 原川の呟きに、佐山が朗々とした口調で告げる。腕を組み、皆を見渡すように視線を向けて彼は告げる。


「…ならば衣笠天恭の正体もまた特定が可能かもしれないな」
「…えと、衣笠天恭の情報を纏めると…八大竜王の長で、神州世界対応論を提唱した人で、そもそもの概念戦争のキッカケを作った人。そして…ゲオルギウスの制作技術を提唱した人。あとは…バベルを見つけて…」


 新庄は改めて呟いて思う。改めて口にしてから纏めていく。ふと不意に新庄は思う。そして不思議に思い、何かが急速に嵌り出す。
 バベル。Low-Gに存在するTop-Gが過去にLow-Gに建造したと思われる概念創造施設。それを見つけた事により始まった過去の遺物。
 そのバベルを見つけた衣笠天恭。彼が未来の人物だとしたら彼はバベルを知っていたと考えるのが自然だろう。つまりUCATの人間で…。

 どくり、と心臓が跳ねる。

 衣笠天恭が提唱したのは何だ? ゲオルギウスの制作技術だ。ゲオルギウスとは佐山の母、佐山論命が佐山に残した概念武装だ。
 概念を増幅・反転をさせる効能を持つ武装で、何故か佐山と新庄以外の装備を拒む。そして本来は左右一対らしいのだが、片方は失われているらしい。
 最近の情報でゲオルギウスの片方は衣笠天恭が有しており、彼が良く知る「書斎」に隠したという話だ。それが恐らくこの衣笠書庫ではないかと言われていて…。

 また、どくりと、心臓が跳ねる。

 そして新庄は聞いた。何かが閃きそうなその一瞬の瞬間、引き絞るような声を。


「――佐山君!?」
「っ…大丈夫だ、新庄君…。私は…大丈夫さ」


 胸を押さえ、佐山は苦しそうに呟く。その佐山の手をそっと新庄は握る。でも、と新庄は疑問に思う。佐山は確かに狭心症を患ってはいるが…それは家族の時を思い出した時だけで…。


「…あ、あの、佐山、さん? ヒオ…その、もしかして、もしかしなくとも…凄い事…気付いてしまったんじゃ…」


 ヒオが怯えたように声を出す。それに皆もまた気付いたように視線を向ける。
 衣笠天恭の情報を纏め、それが合致する人間を捜せばその人物は不意に出てくるだろう。そしてそれに気付いたが故に、佐山は心臓を抑えた。
 誰もが気付いた。そして、誰もが何も言えなかった。胸を抑えながら佐山は瞳を閉じる。そして息をゆっくりと吸い、吐き出すように言葉を告げた。


「…あまりにも、その条件が合致する人間を私は知っている」


 その言葉に込められた想いは何なのだろうか。それはまだ確定的ではないが、最早確定していると思うまでに、あまりにも合致し過ぎている。
 はぁ、と佐山が震える吐息を吐き出す。崩れ落ちそうな佐山を新庄は抱き留める。その新庄に対して佐山は微笑みかけながらも、自らの手を拳へと変える。


「……佐山先輩…衣笠天恭ってもしかして…」
「…あぁ…。衣笠天恭の正体は……――」


 飛場の静かな問いかけに、佐山はゆっくりと息を吸い、引き絞るように息を吐き出しながらその答えを紡いだ。


「――私の父、佐山浅犠だろう」


 佐山の呟きと共に、佐山の頭上に居た獏が反応を示す。それは獏が皆に過去を見せようとしている動作――。





    ●





 なのはは見る。戸惑いを覚えながらも、佐山から聞いた獏の話を思い出した。
 ここは過去なの? となのはは疑問を覚える。自らの意志で動かぬ体。ただ見せられるだけの映像。
 そして見えてきた映像は光の結界が作られていく世界だった。結界魔法とは違う。空は白く、空気そのものが光を帯びているかのような不思議な世界。
 僅かに届く歌になのはは耳を澄ませる。それは聞き覚えのある清しこの夜だ。何故、となのはが疑問に思った直後だ。
 その世界の中央を駆けてくる影があった。それは四つの影。そして次第に先頭を行く影がなのはの視界に映ってくる。


 ――新庄さん!?


 そこでなのはは驚きに目を見開く。そこに居たのは幼い新庄の姿だったのだから。そしてその新庄を追うように駆けてくる3つの影。一人は女性、一人は男性、そして…。


 ――お兄ちゃん…違う!


 現れたのは、御神恭也だ。無表情に近い表情のまま、駆け抜けていく。なのはは駆けていく4人の姿を見つめる。ふと、そこでなのはの視線は男性が抱える2つのアルミケースだ。
 それに意識を取られていると、前を走っていた新庄が転びそうになる。それを男性が支えて転ばないように手助けをする。
 新庄はどこか戸惑いのような表情を浮かべながら男性に御礼を言う。それに男性は笑って返す。そして男性はふと、女性へと視線を向けて。


「急ごう、由ーさんが笑って送ってくれたんだ。必ず間に合わせる。じゃないと合わせる顔が無い」


 はは、と男性は軽く笑って駆ける。その視線は新庄へと向いて。


「由ーさんと、アイツの夫が僕達に預けた子だ。――必ず外に届けなくちゃ。そうだろう? 御神恭也」
「…あぁ。あの人が任せてくれた。なら、俺は運切を護るさ。佐山浅犠」
「…今更だが、僕を怨むかい? 君は」


 駆けながら男性―佐山浅犠―は目を細めて恭也へと問いかけを投げかけた。それに対して恭也は首を振る。ただ彼は真っ直ぐに前を見据えて。


「憎まないさ。あの人達が選んだ結末を俺が憎んで何になる。悔しさはあるが、憎もうなどとは思わない。…思いたくない」
「…そうか。だが、無理はしなくて良い。それが僕の役目だ。憎むなら憎んでくれ」


 浅犠の言葉に、恭也はただ静かに頷いた。なのははその恭也の顔を見つめて思う。あぁ、この人は――私と同じだけど、真逆なんだ、と。
 なのはがもしも同じ状況に立たされたら、きっとなのはは素直に怨むと言うだろう。だけど怨みたくはないから何か方法を探そうとする。
 だが御神恭也は違う。彼は最後の最後まで自戒して、溜め込んで、我慢して。だけどそれでも自分の願いを歪ませないように真っ直ぐだ。
 それはなのはとは逆の応えでありながら、結果は同じ。ただ吐き出すか、吐き出さぬか。恐らくかつての自分は御神恭也と近かったのだろう。
 望みたい未来の為に、自分を曝しながらも世界を作ってゆくのか。それとも自分を隠しながら世界を作ってゆくのか。ただ、それだけの違い。


「あ…! 皆…」


 ふと、女性が喜びの声を挙げた。なのはは恐らく、この人が佐山のお母さんである論命さんなのだと理解する。
 彼女の喜びの声。――だがそれを嘲笑うかのように虚光の爆発が迫る。それは4人を押し流そうとする。彼等は走る。だが、それが間に合う事は無い。


「飛べ! 御神恭也ッ!!」
「ッ!!」


 浅犠が叫ぶ、ほぼ浅犠と並んで走っていた恭也が半ば無意識に地を蹴った。だが、そこで恭也は見たのだ。浅犠が左手を伸ばす。その伸ばされた手は――新庄を抱いた論命を押し出していた。
 彼は笑っている。これで良い、と満足げに。だが、それを見た恭也は――。


「――待て、佐山浅犠ッ!!」


 彼は思わず浅犠へと手を伸ばす。だが、飛んだ事によって前へと進む体は止まらない。だが、浅犠へと手を伸ばす動作は本来なら、彼が抜け出せただろう結果を狂わせる。
 そして…光が閉じる。全てが消えた場所に残されたのは女性の悲嘆の叫び声。それを聞いているのは幼い新庄で……彼女はただ、そこに残された佐山浅犠の左腕を見つめていた。





    ●





 意識が現実へと戻ってくる。衣笠書庫の古くさい本の香りが鼻を擽る。なのははその感覚に思わずふぅ、と息を吐き出す。


 ――これが、始まりなんだね。


 これは1つの終わり。だが、それは同時に始まりだったのだ。自分の宿命の始まり。自分が受け継いだ願いの始まり。
 だが肝心な所はまだわかっていない事ばかりだ。どうしてTop-Gは滅びたのか? 何故Low-GはTop-Gを滅ぼそうとしたのか?
 ハジの言っていた事は全て真実だったのだろうか? いや、違う、となのはは首を振る。それならば御神恭也が佐山浅犠と共に行動する事はない。
 彼と自分は確かに真逆だが、それでも単純にLow-GがTop-Gを滅ぼそうとしていたのならば、例え敗北したとしても最後まで抗っている筈だ。
 きっと、まだ知らされていない何かがあるのだろう。だからなのはは確信する。きっとまだ何かわからない事がある。だからそれを知っていかなきゃいけないんだろう、と。


「…っ…ぁ…」


 そこに、不意に声が響いた。なのはが視線を向ける先は新庄だ。新庄は泣いていた。堪えるように胸を左手で掴み、その左手、正確には左手に付けている指輪をそっと押さえる。
 その指輪は過去の映像の時に見たもの。佐山浅犠の指に収まっていた筈のもの。そう言えば、となのはは新庄があの指輪を大事に持っているのを見たことがある。
 その新庄を優しく支える人がいる。佐山だ。佐山は自らの左手を新庄の手に重ねて、右手で新庄の肩を抱く。そこでなのはは気付く。佐山の指に収まっている指輪にだ。
 その指輪はあまりにも新庄のしているものと似ている。ならば、恐らくあれは――論命さんの指輪なのだろう。お揃いのデザインの指輪で、左手につけている指輪。その意味を知らないなのはではない。


「…大丈夫かい? 新庄君」
「…っ…僕は…大丈夫…。佐山君は…?」
「…私は、大丈夫さ」
「…でも、軋んでるよね?」
「…あぁ。軋んでるよ、新庄君」


 ただ2人は支え合うように抱き合う。他の面々は空気を読んだのか、それぞれ明後日の方向を向いて沈黙した。
 なのはもまた何も言わない。今は言うべき空気ではない、となのはもまた口を閉ざす。
 どれだけ皆が沈黙していただろうか。ようやく落ち着いたのか、佐山と新庄は互いに距離を取って――その視線をなのはへと向けた。


「さて…高町君のお陰で重要な事がわかった」
「…重要な事?」
「――ゲオルギウスの所在だよ」


 なのはの問いかけに、佐山は頷きと共に答えをもたらした。





    ●





 本を整理する音がただ静かに流れている。ここは衣笠書庫の中の準備室だ。本を整理しているのは原川とヒオの2人だ。
 佐山は過去、衣笠天恭を追った際、彼がゲオルギウスの片割れを佐山の良く知る場所に封印した、と言い残した。それが佐山は衣笠書庫だと当たりをつけていた。
 更に風見がもたらした情報、それは衣笠書庫の管理人である老人、ジークフリート・ゾーンブルクが毎日、決まった時間や暇な時などにピアノを弾いているのだと言う。
 音楽室は完全防音設計であり、廊下にも響く事はない。しかし、かつて、ある少女が飼っていた小鳥の鳴き声が準備室には届いた事があるのだと言う。
 しかし美術室には音楽室の音はやはり響かないのだと言う。そのことをかつてジークフリートは壁が共振しているのかもしれない、と言っていた。
 だが、もしもだが、奧に隠し部屋が存在するとすればどうだろうか? それならば音が通じて聞こえたのも納得が行く、と。
 故に準備室の整理を始めたのだが、本の並びにも仕組みがあった場合、それを完璧に戻すように本を出す事が出来るのは引っ越しのアルバイトをしていた原川のみだ。
 故に原川が本を整理するのをそれぞれが思い思いに時間を過ごしていた。佐山は新庄と、出雲は風見と、飛場は美影と。その中でなのはは一人でぼんやりとしていた。


「なのはちゃん」
「? 新庄さん? どうかしました?」


 不意になのはに声をかけてきたのは新庄だった。新庄の傍らには佐山がいる。佐山と新庄はなのはと向かい合うように立って。


「…いや、なんとなく声かけたくなって」
「はぁ…」
「…なんか、僕等って不思議な繋がりがあるんだね」


 新庄が何かに思い馳せるような表情を浮かべてなのはに言う。それになのはは確かに、と考える。新庄は昔はTop-Gにいて、命刻達と共に居た時期もある。
 その時期には自分の「本物」である御神恭也が傍にいて、その御神恭也が過去を遡り、不破恭也となって、佐山の祖父のボディーガードとなった。
 佐山の両親と新庄の両親にもまた何かしらの関係性があり…と、なかなかに奇妙な縁がある。だが、だからこそここにいるのだな、と納得出来るものでもある、となのはは思わず頷いて。


「…私は下手すればこの場にいなかった可能性もありますからねぇ」
「うん、そうだねぇ」


 なのはがもし撃墜していなかったら、なのはがもしも家出していなかったら。可能性は幾らでも数えられる。ただ、現実としてあるのはなのははこうして佐山達と共にある。
 なのはは思わず、いつかユーノと話した話を思い出していた。もしも、なのはが魔法と知り合っていなかったら。それはあまり考えたくない、と。今が幸せだから、と。
 だが、なのははそれによって大事な者を傷付けて、自分も傷付いた。だけど、だからこそようやく気付けた。本当に大事な事に。だからやっぱり良かった、となのはは思う。


「考えたくないですよね。もしも出会えなかったら、なんて」
「…そうだね。新庄君と私が出会えなかったら私は今でも燻ったままで居ただろうしね」
「…そうなんですか?」


 佐山の漏らした呟きになのはは少し意外そうな顔をして佐山へと問う。佐山は最初からこうなのだとなのはは正直に言えば思っていた。


「私も春まではこのような概念戦争などというもの、そのものを知らなかったからね」
「…そうだったんですか」
「あぁ。…それまでの私は本気になれる事が見つからなくてね。学生、という身分だが、学業にも力を入れる事が出来なくてね」
「…へぇ…なんか私もそんな感じでしたよ」


 佐山の話になのはは自分の昔を思い出して同調するように告げる。そうすれば少し新庄が眉を寄せて。


「…やっぱり似てるのかなぁ…? でも似てないよ…でも、うん…?」
「似てる? 私と佐山さんが?」
「ふむ。私が言い始めた事なのだがね。高町君はどう思う?」
「…似てる、ですか…。……とりあえず、私は佐山さんみたいな奇天烈な人じゃありませんから」
「奇天烈? 私としてはその小学生とは思えないような思考回路が奇天烈に思えるが?」


 なのはの返答に佐山はしれ、と軽く返す。それになのはは口元に笑みを浮かべながら佐山を見た。そう、ニコニコと笑ってだ。だがその背後の威圧感がそこはかとなく危険な香りを放っている。
 それに対する佐山はいつもの佐山だ。だがなのはの威圧感に対してこちらも威圧感を放っているようで、間に挟まれた新庄は思わず左右を見渡して、あうあう、と慌てふためいている。


「佐山さん、寝言は寝てからですよ?」
「高町くん、そんな当たり前な事を指摘するのは自分の常識の低さを露呈しているものだよ?」
「あはは、意味わかってないのかなぁ…。寝てから言ってくださいよ。何なら寝かせてあげましょうか?」
「私は新庄君の尻枕でないとなかなか寝付けなくてね…」
「ちょ、なのはちゃん、なんでそんな喧嘩腰!? そして尻枕ってなんだーっ!! 僕はそんな事はしないよっ!!」
「大丈夫だ新庄君。私の枕は新庄君の尻の感触を寸分狂う事無く再現した…」
「ゥアッパーッ!!」


 新庄が妙な叫びと共に佐山の顎に見事なアッパーを叩き込む。なのははその光景を見ながら、ふと、笑い声を零した。あぁ、本当に退屈しない日々だ、と。


(…ねぇ、ユーノ君。やっぱり…どんな事があっても私は貴方と出会えた事、後悔しないよ)


 思い出されるのは、見舞いに来た彼の悔やむ顔で。ごめん、と謝っていた。こんな事になったのは自分の所為だから、と懺悔する彼の姿。


(…全部終わったら、皆に顔向け出来るように、胸を張れるようになったら言いに行こう。――私は、幸せだよ、って)





 
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